世の中を斜めから見るウェブマガジン - 世界は今日も回っている -

カルチャー・トレンド・ビジネス・IT・マーケティング・社会問題etc。世の中のいろいろなことについて好き勝手に語ります。

依存症はギャンブルだけではない。気がついたら陥っている依存症について

f:id:sekaim:20170930090937j:plain

 
ギャンブル依存症、薬物依存症、ショッピング依存症、インターネット依存症、セックス依存症アルコール依存症……
 
依存症とは、ある偏った認知構造がもたらす「生活に悪影響をもたらす症状」と定義してもよいと思うが、上記に挙げたような依存症は名前がついているからまだ認識しやすい。
 
ギャンブル依存症や薬物・アルコール依存症はすでに社会福祉や医療の観点からのサポートシステムも出来上がっており、本人がその気になれば手厚いサポートが受けられる。
 
セックス依存症も、これまであまり認知されていなかったが、様々な芸能人やアスリートの告白により知名度が向上してきた。これまで個人の性的嗜好とみなされていた行動が心理的な歪みによってもたらされていることが認識されてきたといえるだろう。
 
問題があるのは、まだ名前もついていない依存症の方だ。
 
これらの依存症は、あまりにも多くの人間がかかっているため、依存症とすらみなされないことの方が多い。
 
例えば、家族依存症という依存症がある。
 
自分の親や子供、妻や夫に過度に依存してしまう症状である。
親や子供といっても所詮は他人である。夫婦といっても所詮は他人である。
この感覚をもたず、まるで子供を自分の一部であるかのように扱ったり、夫婦だからこのくらいするのが当たり前だろうと誤解してしまう。これは、依存症の一種である。親しき仲にも礼儀あり、という言葉の通り、自分以外のひとは尊重すべき他人であり、わかりあえないのが当たり前なのである。これは家族だけでなく、上司や部下、同僚などにも同様のことがいえる。
 
これを誤解すると、他人のことを「このハゲー」と恫喝するような人間になる。
偉そうにしているが、相手に甘えすぎなのである。
 
政府依存症という依存症もある。
 
これは、困ったら政府がなんとかしてくれると考える依存症である。
残念ながら、この先、政府がなにかしてくれるという考え方のまま生きているとどこかでしっぺ返しを食らうだろう。
日本死ねと言ったひとがいたが、日本は死なないし、日本死ねというくらいでは世の中何も変わらない。自ら立ち上がり、メディアを作り、世の中を巻き込み、政治家になり、なんとか世の中を変えようと思って始めてなにかが変わる可能性が出てくる。現在のような少子高齢化社会が生まれている時点で政府の国家運営はある意味で失敗している。失敗しているものに期待しても仕方がない。期待するほうが悪いのだ。政府に頼らずに、自らが政府を作る生き方を模索すべきである。
 
メディア依存症という依存症もある。
 
これは、メディアのいうことを鵜呑みにしてしまい、自分の頭で考えることをしない依存症である。メディアに書いてあることはマスメディアであろうが、インターネットメディアであろうが、そのまま信用してよいような情報はほとんどない。昨年からフェイクニュースが話題になっているが、一種の皮肉であろう。世の中のニュースというのはすべてフェイクニュースしか存在しないのだ。フェイクニュース同士がフェイクだフェイクだと罵り合っているのが、メディアであり、ゲッペルス以降、世の中をコントロールするためのノウハウ、つまりプロパガンダというのが、メディアの本質なのである。もっとも重要なことはメディアには決して出ない。自分の足と目でなにが真実かを見抜く力を身につける必要がある。
 
会社依存症という依存症もある。
 
会社依存症とは、会社という組織に過度に縛られた生き方をする症状である。この先、会社なんていつ潰れるかわからない。天下の東芝がこのような状況になっている世の中だ。メガバンクだって、公務員だって、大学や病院だって安泰ではないだろう。会社に頼るような生き方はもう通用しない。
 
金銭依存症という依存症もある。
 
金銭依存症とは、お金に執着する依存症ではない。お金がないとなにもできない、お金があれば大丈夫だと感じてしまう依存症である。残念ながら、お金の価値なんてすぐに変わってしまうものである。ハイパーインフレ、国家のデフォルト、世界恐慌、あと数年以内に世界はリーマンショック以上の大暴落を経験するだろう。その時、信用できるのはお金ではなく、どのような状況でも生きていけるサバイバル力だ。
 
依存症を克服して、己の足で大地に立って生きていこう。