社会人になる前に社会の常識として人を洗脳する方法を学んでおいたほうがよい
亡くなった男性にはお悔やみ申し上げたい。
同時に福井の中学2年生の男の子が教師に殺害された。自殺という体裁の良い言い方をされているが、これは他殺である。
このような事件を目にするたびに、洗脳について、もっと多くのことが知られるべきであり、悲劇を救ってあげられる両親や友達のアドバイスが彼らを救ってあげられたのではないかと常に感じる。
基本的なことはここに書かれているが、人間を洗脳する技術については、かなり多くのノウハウが常に確立されている。興味のある方は苫米地博士が多くの本を出している。
苫米地博士自体が洗脳技術を利用した本を多数出しているので、これもどうかと思うが基礎技術を学ぶ上では良い入門書になるだろう。
宗教ってちょっと怪しいよね。この前、友達から久しぶりに連絡があったと思ったらネットワークビジネスの勧誘だった。世の中の多くの人はこういうときに友達や両親に相談し、なんとなく怪しいという直感をもとに踏み込まずに事なきをえる。
ちょっと怪しい、この感覚はすごく重要なのだが、無垢で誠実で正直な性格のひとほど、一度、この世界に入るとのめり込みやすい。
もちろん、宗教が悪いわけでもないし、ネットワークビジネスのすべてを否定するわけでない。しかり、その原理を知らないでいると、詐欺に巻き込まれやすい。社会に出る前に重要なのは、宗教やネットワークビジネスを司る根本原理の理解である。
信仰というのは人間が生きる上で根本となるものである。日本人が勘違いしやすいのは、日本は無宗教の国で誰もが信仰でなく習慣をもとに生きていると思っているがそもそもそれが誤りである。人間は何かを信じずには生きてはいけない。現代社会の日本人の多くが信仰しているのは、科学という信仰であり、民主主義という信仰であり、経済的にある程度の富があれば幸せな人生が生きられるという資本主義という信仰である。
宗教と科学やテクノロジーというのは相反するものだと考えているひとが多いが、宗教こそがまさにテクノロジーであり、ほぼすべての宗教は人間の認知構造や生理システムに対するテクノロジーそのものである。
例えば、お経というのは人間の心理状態を安定させる周波数のテクノロジーであり、ヨガというのは、あるポーズをとる事で思考を停止するためのテクノロジーである。宗教施設の建築構造は、特殊な世界観へ誘う事により、人間の心理状態すなわち、認知構造をだますことで、余計なことを考えずに信じることや祈ることに専念させるためのアーキテクチャによって成り立っている。
悪名高き新興宗教として知名度の高いサイエントロジーの創始者、L・ロン・ハバードは洗脳技術を学び、人間の心理状態をコントロールするテクノロジーをマスターした。彼は、ビジネスマンだったので、そのノウハウを活かすために宗教ビジネスを始めた。
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サイエントロジーの本を出版社から買うと勧誘電話の嵐が来るだろうからオススメはしないが、興味があれば、中古本か何かで買うか図書館にでも注文してみるとよい。
彼のノウハウは今でも大手企業の幹部教育研修でも使われるほど、人間の心理状態のコントロールに長けている。
平安時代初期の僧、空海は、中国へ渡り、密教のテクノロジーを学び、弘法大師として、真言宗を日本で始めた。多くのひとはなんとなく、お坊さんが中国で宗教の教えを学び、日本に広めたというくらいの理解でしかないが、現代社会で例えるならば、彼が行ったことは単身シリコンバレーに乗り込んで、テクノロジーによるマインドコントロールのためのフレームワークとプログラミング手法を学び、それを日本に持ち帰ってITビジネスを行ったということである。
今の若いひとに必要なのは、こういった人間心理の状態に関する世の中の様々な構造を知ることである。
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人間は自由意志に基づいて自由な選択をしていると思っているが、多くのひとの行動パターンというのは、特殊なものではない。
さすがに中学生にこれを学べというのは酷だが、大学生であれば、理系であれ文系であれ、こういった人間の行動パターンや洗脳技術を学ぶことが、就職したあとの特殊な環境下でのハラスメントに対抗するためのひとつの知恵なのである。