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空気を読むな!空気を読む人間はけっして一流にはなれない

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もしあなたが空気を読まないといけないという呪縛に苦しめられているなら、早くそこから解放されたほうがよい。
 
空気を読むことの危険性は、昔から日本社会に見られる現象として指摘されてきた。
 
社会心理学の観点からとらえた書籍としての初出は山本七平の著『「空気」の研究』(1977年)と考えられている[4]。山本は教育行政や戦争指導などの事例を挙げ、空気を読むことが時に集団の意思決定をゆがめ誤らせることを指摘し「水を差す」ことの重要性を提示した。
 
KY、KY、と無邪気にからかう若い人たちがまったく意識していないその何気ない日常会話は、インターネットの時代とは逆行した極めて日本の村社会的な陰湿な日本文化を継承した行動であり、悪意を込めていうと保守的な村の老人たちが村八分をする姿と何も変わりはない。
 
空気読めよと率先して人をからかうような人間は、建築屋から賄賂をもらって偉そうにする村長になることはできても世界を変えるような人物にはなれない。
 
読めと言っているその空気というのが、日本固有の極めて偏りのある一部の村の常識にすぎないことを知らず、井の中の偉そうな蛙の原理だということをよく理解したほうが良い。
 
偉大なことを成し遂げる人間というのは、空気を読まない。
 
スティーブ・ジョブスが空気を読んでいたらAppleはここまで大きくならなかっただろう。iPodが発売された時、MP3プレーヤーとすでに多くのメーカーが発売していた。スティーブ・ジョブスが優れていたのは、iPodを決してMP3プレーヤーとは呼ばなかったことだ。iPodiPod、ソフトウェアとハードウェアを融合させたまったく新しいプロダクトとして売り出したからこそ、爆発的な支持を得たのだ。
 
スティーブ・ジョブスが空気を読んでMP3プレーヤーに新たなソフトウェアを連携しました、と売り出していたら決して今のような人気を得ることはなかっただろう。
 
キング牧師が人種差別撤廃運動を行っていた時代、黒人は奴隷としての扱いを受けることだ「世の中の常識」だった。それが「空気」だった。キング牧師は世の中の「空気」に抗い、自由のために戦ったのだ。
 
もし、あなたが「空気」に苦しめられているなら、一切気にすることはない。
 
山本七平がいうように、空気を読むことは集団の意思決定を歪ませる。
 
日本人特有の隣のひとがやっているから自分もやるというまったく倫理的でない集団行動に従う必要はない。
 
もし、あなたが村社会の掟に苦しめられているなら、世界中を旅して、異なる価値観に触れてみることをお勧めする。
 
そして、世界中の人々と話をする中で己の信じるべき価値観を見出したなら、それを貫くことに人生を捧げるとよい。それが一流になるための道筋である。